不動産市場「黄金の10年」を回顧 価格20倍も
国家統計局が18日に発表したデータによると、今年2月には全国の大・中都市70カ所のうち、新築・中古住宅の価格が前月より上昇したところは66カ所に達した。このうち北京、上海、広州、深センの四大一線都市は高い上昇率を維持し、価格上昇圧力が引き続き厳しかったという。中国新聞網が伝えた。
不動産市場の過去10年間を振り返ると、調整は中断されていないものの、価格は上昇を続けた。最近は北京市五道口のある不動産の価格に関するミニブログが注目を集めている。2000年の売り出し時は1平方メートルあたりの価格が約4千元だった物件が、今では10万元近くでやりとりされ、13年間で20倍以上にもなったというのだ。このような「立派な業績」を前にして、銀行や株式市場などでの投資という選択は浮き雲のようなはかないものとなりつつある。
こうした状況に対し、ある専門家は取材に応える中で次のように述べた。過去10年間を振り返ると、不動産は最も重要な消費財ではなく、一種の優れた投資財だったといえる。その原因は、他の投資を選択するよりも、不動産に投資した方が資産価値を拡大したり維持したりできるからだ。銀行に預ければ略奪され、株式を買えば身動きが取れなくなり、骨董を買えばだまされるのが恐く、金を買うのはよくわからないからだ。
■4千元が10万元に
最近、北京市五道口のある不動産の価格についてのミニブログに注目が集まっている。財経網の公式ミニブログでは、この物件を「注目! 北京五道口の1平方メートル10万元の物件。文教地区にあり、清華大学と北京大学に近く、美しい女性が眺められるエリア……フォーラムでは、五道口は首都の中核であるといわれています」などと紹介している。このエリアの価格は8年前は1平方メートル9千元で、8年間で11倍上昇したという。