中国軍当局が下心ある日本の「射撃管制レーダー」デマを一蹴
日本メディアが一度は気勢を上げて宣伝した中日「射撃管制レーダー照射」事件について、中国国防部(国防省)は1カ月前に事実関係を繰り返し明らかにしたが、日本の一部のメディアや人物はなおこだわり続けている。共同通信は18日、いわゆる「独占」報道を再びぶち上げ、「中国の複数の高級将校」が今年1月に中国側軍艦が日本側艦艇に射撃管制レーダーを確かに照射したことを認めたと主張した。中国国防部は同日ただちにこれに反駁を加え、いわゆる中国海軍艦艇が射撃管制レーダーを日本側の艦艇や航空機に照射したとの日本側の説明は事実と一致せず、日本側が「射撃管制レーダー照射」問題を再三大げさに伝えるのは下心あってのことだと指摘した。環球時報が伝えた。
共同通信は中国軍の複数の高級将校と高級幹部が、中国海軍艦艇が今年1月に射撃管制レーダーを海上自衛隊の護衛艦に照射したことを認めたと指摘。「17日までに共同通信の取材によって確認された」と強調した。報道はレーダー照射は艦長の緊急判断であり、計画的な作戦ではなく、偶発的な事案と強調したとしている。レーダー照射前に、中国側艦長は艦隊司令部と海軍司令部に指示を仰がなかったという。中国の将校はこれについて、中国海軍の通信設備が「日米ほど先進的でない」からだと説明したという。報道はさらに昨年12月に中国の国家海洋局の航空機が釣魚島(日本名・尖閣諸島)付近で領空「侵犯」したことについて、中国軍将校は軍の作戦計画だったことを「認めた」が、中国側には領空「侵犯」以上に事態をエスカレートさせるつもりはなかったし、今もないと強調したとしている。
共同通信の報道は日本国内で強い関心を呼んだ。産経新聞などは直ちに転載し、様々な分析や憶測を加えた。産経新聞は日本の防衛省内に中国は日本に対して「心理戦」をしかけているとの見方がある一方で、対日関係について軟化の兆しがあるとの見方もあると伝えた。ヤフーやライブドアといったウェブサイトも次々に転載。ネットユーザーの間で議論となり「ついに認めたか、どうして前は否定したんだ」など中国を非難するコメントが寄せられている。
この報道について中国国防部報道局は18日「この問題について中国側はすでに繰り返し厳正な立場を明らかにしている。真相は非常にはっきりしている。いわゆる中国海軍艦艇が射撃管制レーダーを日本側の艦艇や航空機に照射したとの日本側の説明は事実と一致しない。日本側がいわゆる『射撃管制レーダー』問題を度々大げさに宣伝し、中国軍の顔に泥を塗り、国際社会をミスリードするのは下心があってのことだ」と指摘。「日本側が長い間中国側の艦艇や航空機を近距離で追跡監視、妨害し、中国側の艦艇や航空機の安全を脅かしていることが、中日間に海と空の安全保障上の問題を引き起した根源であり、中国側はこれについて十分な証拠を握っている。日本側は深く反省し、無責任な発言をするのを止め、実際の行動によって両国関係の大局を守るべきだ」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月19日