「日本の歴史教育は歪曲されている」英BBC
英BBCはこのほど、「日本が第2次大戦中に行った近隣諸国に対する酷い仕打ちについて、それらの国々の人々がどれほど恨みを持ち続けてきたかをほとんど理解していない日本人は極めて多い。その原因の一つとして、日本人が、20世紀の歴史をわずかしか学んでいないという事実がある」と報じた。
日本文部科学省の検定を通過したある歴史教科書では、全357ページのうち、1931年から1945年までの歴史について書かれているのはわずかに19ページ。「9.18事変(柳条湖事件)」の記述は1ページのみ、1931年から1937年の中日戦争についても1ページ。「南京大虐殺」「慰安婦」にいたっては、「付記」に1行ずつで終わっている。
歴史教科書の中で、大戦中に日本の炭鉱へ朝鮮人・中国人が強制連行されたことに関する記述も、ほんのわずかにとどまっている。広島と長崎への原爆投下についても、あっさりと一言で済まされている。
BBCの報道によると、先史時代から今日までの30万年に及ぶ歴史を学ぶ履修期間はわずか1年間(1週3時間、年間105時間)という。中には、「歴史」が履修科目に入っておらず、生徒に自習させる学校もある。
また、BBCは「史実をまともに教えられてこなかった多くの日本人が、ネットで関連情報を調べ、右派の言論によって誤った歴史認識を持つ恐れは十分にある。中国人学生は、旧日本軍が行った数々の残虐な行為について知り尽くしている。韓国も、近代史教育を大変重視している。これらの全てが、ひとつの歴史的事件に対する中日韓3カ国の見解に天と地の違いが生じる原因となっている」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年3月15日