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メタンハイドレート開発 エネルギー構造に変化?

 日本は3月12日、メタンハイドレートから天然ガスを取り出す試験に成功したと発表した。日本は世界で初めて、海底でメタンハイドレートを分解し天然ガスを取り出すことに成功した。多くのメディアはこの情報を、ごくありふれた科学技術関連のニュースとして処理した。しかしいかなる発明もエネルギーと結びつくと、敏感かつ複雑なものとなる。メタンハイドレートがエネルギーの新たな「寵児」になった場合、これを最も快く思わないのは伝統的な石油天然ガスではなく、シェールガスだ。国際金融報が伝えた。

 米国のエネルギー構造は、「シェールガス化」に向かっている。米国の天然ガス価格は、2008年の時点では100万BTU当たり8ドルであったが、現在は3ドルまで低下しており、一時的に2ドルに達したこともある。エネルギー価格の低下の影響は全面的なもので、米国の火力発電はガス発電に転換を始めている。一部の製鉄所も、ガスによる製鉄の研究を始めている。

 米国のシェールガス開発の成功は、グローバル資本を引きつけている。カナダ・中国・ロシアなどは、我先にとシェールガス市場に進出している。米国のシェールガスの「覇権的な地位」は、すでに確立された。データによると、米国は2025−2030年ごろに、世界最大のエネルギー産出国になる見通しだ。

 この重要な時期に、日本はメタンハイドレート開発の技術進歩を発表したが、その狙いは何か?安倍首相の2月訪米の重要な議題は、シェールガス輸出の要請だ。これには「引き延ばし策」の可能性があるだろう。

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