今年の中国不動産価格、5%増を予想=S&P
格付け機関のスタンダード&プアーズは20日、中国の住宅不動産業界の格付け見通しを、「ネガティブ(弱含み)」から「ステーブル(安定的)」 に調整した。同機関は、少なくとも今後6-12カ月に渡り、中国不動産業界の融資・経営環境が安定を維持するとした。同機関はまた、今年の中国不動産価格の上昇率が約5%に達すると予想した。新京報が伝えた。
同機関は昨日発表した報告書の中で、2012年の中国住宅販売量が増加し、依然としてプラスの流れを維持したと指摘した。融資ルートが再び開かれたことで、不動産開発業者はコスト優勢により流動性を改善した。またより積極的な財務管理により、これらの企業の再融資リスクが低減した。業界の景気が好転したが、中小企業は販売増・流動性低下の面で、依然として厳しい課題に直面している。不動産開発業者の信用は、二極化が続いている。
同機関は2011年6月、中国不動産業界の格付け見通しを「ステーブル」から「ネガティブ」に引き下げ、この格付け見通しを維持してきた。
同機関のアナリストの符ハイ氏(ハイ=くさかんむりに倍)は、「当社は、中国不動産価格の今年の上昇率が約5%に達すると予想している。これは中央政府の許容範囲内だろう。中央政府が今年、不動産業界に対する抑制を急激に引き締める、もしくは緩和する可能性は低い。しかし不動産価格が急騰した場合、政府は一部の抑制策に小幅調整を加えるだろう」と分析した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月21日