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不動産市場「黄金の10年」を回顧 価格20倍も (3)

 不動産は年々古くなるものなのに、価格が下がらず上昇するのは一体どうしてだろうか。その背後には地価の継続的な上昇がある。不動産の中核は土地だ。都市では土地資源が希少で、都市の土地資源への投資が増加しており、これが不動産の価値が拡大し維持される重要な原因となっている。もう一つの重要な原因は、投機的に不動産を購入する人が市場に現れて需要が増え、不動産市場の需給関係に深刻な影響が出たり、不動産価格の上昇を劇化させたりしていることで、投機的需要を効果的に抑えることが必要だ。

 ■不動産の調整は的確に 将来の投資傾向が低下

 最近の不動産市場の調整政策では、投資・投機を抑制し、生活に関わる確実な需要を保護ことが要となっている。

 ある業界関係者は、「不動産市場で最も恐るべき問題は不動産が恒久的な資産だと盛んに喧伝していることで、これで不動産価格の継続的上昇が確実になってしまうことだ。実際には都市化の発展が一定の段階にたどり着き、需給構造に変化が生じれば、不動産価格が低下する可能性も生じるのであり、その時には投資した人の利益にも影響が出ることは避けられない。特に厳しい調整措置が続けば、不動産税などを通じて不動産の保有コストが膨らみ、投資や投機のリスクが増大することになる」と話す。

 中国不動産学会の陳国強副会長は取材に応える中で、投機的・投資的要因は不動産価格を押し上げる重要な原因であり、一線の中心都市では投機的・投資的傾向をもった不動産の割合が高い。投資・投機の抑制政策が今後長らく実施されることは確実だ、と述べた。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年3月20日

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