習近平主席:中国は開放型経済の水準を高める (2)
習主席は「世界経済は依然として不安定性、不確定性に満ちている。経済再生は複雑でとても長いプロセスだ。アジア経済の成長は比較的力強い。こうした背景の下、誰もが中国経済の展望に非常に関心を持っている」と述べた。
習主席は「中国の発展は全般的に良い状況にある。中国は今後相当長期間、発展の上昇期にあり、工業化、情報化、都市化、農業の現代化が巨大な国内市場をもたらす。社会生産力の基礎は十分で、生産要素の総合的優勢は明らかで、体制・制度はたゆまず改善される。われわれは奮闘目標『2つの百年』を確定し、中華民族の偉大な復興の実現という中国の夢を打ち出した。こうした目標の達成によって中国経済に新たな活力と原動力が次々に、たゆまず注入されることは確実だ。比較的高い水準の経済成長率を引き続き保つことは、われわれの努力によって完全に可能だ。中国は発展推進の重点を質と効率の向上にシフトし、環境両立型発展、循環型発展、低炭素型発展の推進に力を入れる」と指摘。
「中国の市場環境は公平だ。中国大陸部で登記した企業は、いずれも中国経済を構成する重要な一部だ。われわれは各種企業が法にのっとり平等に生産要素を使用し、公平に市場競争に参加し、同等に法的保護を受けられるように努力する。中国の市場環境をより公平で魅力あるものにすべく努力する。われわれの外資導入政策が変わることはなく、法にのっとり外資系企業の合法的権益を保障する」と強調した。
習主席はさらに「中国の開放の扉が閉じられることはない。過去10年間、中国はWTO加盟時の約束を全面的に履行し、より開放的で規範化されたビジネス環境を実現した。中国はさらに大きな範囲、幅広い分野、深いレベルで開放型経済の水準を高める。中国の扉は引き続き各国の投資家に対して開かれる。外国の扉も中国の投資家に対して一層開かれることを希望する。われわれはいかなる形の保護主義にも断固反対する。関係国間の経済貿易分野の溝を話し合いによって適切に解決し、バランスのとれた、ウィンウィンの、発展に注目する多国間経済貿易体制の確立を積極的に促したい」と表明。
「中国の発展は世界に恩恵をもたらすものだ。中国の発展はまず隣国に恩恵をもたらした。東アジア・南アジア各国を訪れた中国人観光客の数は2012年には延べ1576万人に達した。中国はアジア経済の成長に重要な貢献を果たした。今後5年間で中国は10兆ドル前後の商品を輸入する必要があり、対外投資も比較的速い伸びを持続する。われわれは周辺国とのネットワーク連結に力を入れている。こうした全ての措置は地域と世界の経済成長にとって一層の貢献となる」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年4月9日