上海の漂流豚から鳥インフルエンザウイルス検出されず
【中日対訳】 上海市は1日、H7N9型鳥インフルエンザ感染による死亡事例に関する臨時会議を開き、H7N9型鳥インフルエンザ予防・コントロール措置の具体的な配置を行った。市衛生部門は、市内におけるインフルエンザおよび原因不明の肺炎など呼吸器官伝染病の発生状況に対する監視測定・予防コントロールをいっそう強化する方針。現時点で、H7N9型鳥インフルエンザと確定診断され死亡した上海市民2人の濃密接触者には、疑似症状や発病の兆候はない。新華網が伝えた。
今回ヒトへの感染が確認されたH7N9型鳥インフルエンザウイルスは、世界で初めて見つかった新亜型インフルエンザウイルスで、中国では今のところ、法定報告伝染病監測報告システムには組み入れられていない。上海市衛生部門は、今回の病例が見つかった後、ただちに専門研究室で精査を実施し、法定報告伝染病監測報告システムの対象となっている高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)などの伝染病とは異なるタイプのウイルスであることを突き止めた。
上海市動物疾病コントロールセンターは1日、中国農業部獣医局と上海市農業委員会の求めに応じ、黄浦江の上流地域から大量に漂流してきた豚の死骸から抽出・保管した34体のサンプルを対象とした鳥インフルエンザの検出検査を行った。この結果、鳥インフルエンザウイルスは発見されなかった。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年4月2日