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荒木由美子と義母 |
1980年代、日本のスポーツ根性ドラマ「燃えろアタック」と主人公「小鹿純子」は、中国の視聴者に深い印象を残した。日本在住の中国人作家・毛丹青氏は6日、「小鹿純子」を演じた元アイドル・荒木由美子さんが、20年以上にわたり義母の介護を続けたという感動のエピソードを放送した日本のテレビ番組を視聴し、それについて自身の微博(ミニブログ=中国版ツイッター)で紹介した。荒木さんの介護生活については、それまでにもインターネットで紹介されてはいたものの、毛氏の投稿は多くの中国人ネットユーザーの感動を呼び、次々と転送された。若い頃に夢中になって観た「燃えろアタック」を懐かしく思い出した人も多かったようだ。成都晩報が伝えた。
荒木由美子さんは、女優としてこれからの活躍が期待されていた時に、意外にも結婚という道を選んだ。若くして結婚し、芸能界を引退、専業主婦となった。荒木さんの義母は、荒木さんが嫁いで一週間後に病に倒れた。そこで荒木さんは、芸能界から完全に身を引き、身体が不自由となった義母の介護に専念することに決めた。その後、義母は重度の認知症を発症し、思考能力が著しく低下しただけではなく、日常生活における立ち居振る舞いも大きな問題となった。義母は、荒木さんが自分にご飯を食べさせてくれないと責め、荒木さんが自分の持ち物をうっかり失くしたと言い張り、荒木さんが若い男を家に連れ込んだと騒いだ。いわれなき義母の叱責や非難にどう対応していいか途方に暮れた荒木さんは、ただ涙を呑んでじっと耐えるしかなかった。このような苦渋に満ちた介護生活は20年続いた。しかし、義母は最期に荒木さんの献身ぶりに心からの感謝の気持ちを示し、最も親しい人として荒木さんを頼った。臨終の時が近づいた義母は、ずっと荒木さんの手を握りしめ、最後に渾身の力を振り絞り、「どうもありがとう。嫁として、私をずっと世話してくれて本当にありがとう」と荒木さんにお礼の言葉を繰り返した。
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