自動車を擦った学生が残したメモに車主感動 中国
中国江蘇省揚州市の揚州大学(揚大)付属中学(中高一貫校)に通う生徒が、自転車通学の途中で、路上に止めてあった乗用車のボディをうっかり擦ってしまった。その生徒は、30分以上も車の持ち主が現れるのを待っていたが、らちがあかず、状況の説明と連絡先を書いた1枚のメモを残してその場を立ち去った。この出来事が、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」に公開されると、ネットユーザー達の熱い議論が沸き起こった。中国国営中央テレビ(CCTV)が報じた。
このメモには、「この車の持ち主の方へ 僕は揚大付属中学・高校に通う学生です。今日の昼ごろ、自転車で学校に向かう途中、うっかりあなたの車を擦ってしまいました。すぐにお詫びをして、償いたかったのですが、それができずに、大変申し訳ありません」と書かれていた。これを読んだ車の持ち主・凌氏は「大変驚くと同時に感動した。これほどまでに誠実な心を持った子供がいるなんて」と感慨深げに語った。
メモを残したのは、徐砺寒くんという男子生徒だった。彼は「過ちを犯せば、それを償うのは当然のことだ」と話した。あるネットユーザーは「このような子供達ばかりなら、中国の未来は大変明るい。誠実さや善良さに欠け、愛の心を持っていなければ、いくら知識ばかり蓄えても、何の意味もない。教育には、彼のような学生を育てる責任がある」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年11月6日