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国際社会、朝鮮半島情勢を緊密に注視

 ■朝鮮:寧辺の核施設を再稼働の方針

 朝鮮中央通信は2日、朝鮮原子力総局報道官が同日、寧辺の5メガワット級黒鉛減速炉を再稼働する方針を表明したことを伝えた。

 朝鮮側報道官は「『経済と核兵力の並行建設』との戦略路線に基づき、朝鮮原子力当局の抱える重大な任務は自立的原子力工業の発展により国家の電力不足問題の解決に積極的な貢献を果たすことであり、世界の非核化が実現するまで核兵力を質・量両面で拡大、強化する必要もある。朝鮮原子力総局は、まず既存の核施設の用途を調整、変更することを決定した。これはウラン濃縮施設など寧辺の全ての核施設が関連し、2007年10月に6カ国協議に基づき稼働を停止し、無能力化した5メガワット級黒鉛減速炉が含まれる。これらは直ちに実行に移される」と表明した。

 ■中国:各国に冷静さと自制を呼びかける

 張業遂外交部副部長(外務次官)は2日、朝鮮半島情勢についてインタビューに応じ「朝鮮半島情勢はしばらく緊張が続いている。朝鮮半島はわが国の近隣であり、朝鮮半島情勢の変化はわが国周辺の安定と密接に関係するため、非常に注視している。私はすでに関係国の中国駐在外交官と各々会見し、目下の事態に重大な懸念を表明した」と述べた。

 また「中国は一貫して朝鮮半島の平和・安定の維持と非核化の実現に尽力し、対話と協議を通じた問題の解決を主張している。われわれは朝鮮半島の戦乱を望まず、どの国によるものであれ挑発的言動や朝鮮半島と地域の平和・安定を損なう行動に反対する」と表明した。

 張副部長はさらに「中国は各国に対し、冷静さと自制を保ち、刺激し合うことを避け、情勢を悪化させる危険な行動を決してとらないよう強く呼びかける。大局的、長期的観点に立ち、朝鮮半島の非核化という目標を堅持し、積極的に対話・接触し、情勢の一刻も早い立て直しを促し、朝鮮半島の平和・安定を共に維持するよう促す」と述べた。

 ■国連:対話と交渉が唯一の出口

 国連の潘基文事務総長は2日、朝鮮半島情勢について「深く憂慮している」とする声明を発表。「核の威嚇はゲームではない。侵略的な言動と軍事力配備は他の方面の同じ行動を招き、恐怖と不安定感を増大させるだけだ」と述べた。

 また「事態を沈静化させ始めなければならない。目下情勢は交流不足のために一段と悪化しており、誰も望まない道を進むことになる恐れがある。対話と交渉が現在の危機の解決への唯一の出口だ」と表明した。

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