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国際社会、朝鮮半島情勢を緊密に注視 (2)

 ■ロシア:6カ国協議の機会はまだ残っている

 ロシア外務省のログビノフ朝鮮問題担当大使は2日、「朝鮮半島で戦争が起きる可能性は大きくないが、不注意で起きた衝突が情勢の悪化を招く危険性は排除できない。重要なのは神経戦を武力行使の戦争に転化させないことだ。各国は緊張のエスカレートを招く行動を制止すべきだ。各国が朝鮮と核交渉を開始する機会はまだ残っている。朝鮮半島の核問題をめぐる6カ国協議を再開する機会を放棄してはならない」と表明した。

 ■米国:海軍が海上配備型レーダーを朝鮮半島沖に移動

 米メディアは1日、米国防総省の情報として、ミサイル発射を中心に朝鮮側の軍事的動きを監視するため、米海軍が海上配備型Xバンドレーダーを朝鮮半島沖へ移動させていると報じた。米軍はまた、ミサイル防衛能力を持つイージス艦1隻を朝鮮半島沖へ派遣した。

 CNNによると、これは米軍が展開すると見られる一連の配備の第一歩であり、追加配備が行われる可能性がある。レーダーの現在の位置および配備予定海域はまだ不明だ。

 NBCによると太平洋を巡航しているイージス艦「マケイン」も朝鮮半島沖へ派遣された。国防総省幹部によると「マケイン」は敵のミサイルを迎撃する能力がある。これに先立ち米国は3月1日から4月30日まで行われる米韓合同野外機動訓練「フォールイーグル」にB-52戦略爆撃機、原子力潜水艦「シャイアン」、B-2ステルス爆撃機、F-22ステルス戦闘機を相次いで投入している。

 ■韓国:朝鮮の行動に遺憾の意を表明

 韓国聯合ニュースによると、韓国外交通商省の趙泰永報道官は2日の定例記者会見で「朝鮮による黒鉛減速炉の再稼働は遺憾だ。朝鮮はこれまでの非核化の約束を履行すべきだ」と表明した。また、韓国大統領府は朝鮮側が具体的な再稼働措置を講じるかどうか緊密に注視すると表明した。

 朴槿恵大統領は2日、大統領府で外交・安全保障閣僚会議を招集し、朝鮮による連日の挑発と威嚇への対応について協議した。朴大統領は「目下、韓国の安全保障は非常に厳しい情勢にある。韓国はより強力な外交的・軍事的抑止力によって、朝鮮が挑発を起こせないようにすべきだ」と述べた。

 匿名の韓国政府関係者は「朝鮮はすでにウラン濃縮施設を持ち、核実験も行っているので、朝鮮の今回の声明は過度の緊張には値しない。朝鮮の今回の行動は『核兵器は交渉カードに非ず』との立場を国際社会に表明するためのものだろう。核施設の再稼働には長い時間と段階的実行を要する。現在のところ朝鮮が具体的行動に出たかどうかを断定するのは難しい」と述べた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年4月3日

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