長江商学院人工知能(AI)・制度研究センター(以下「同センター」)は武漢大学ビッグデータ・クラウドコンピューティング実験室と共同で、「2018年中国AI指数」報告書を発表した。報告書は学術や産業などの面から、中国のAIの過去十数年の発展と影響を示した。
報告書によると、中国のAIは学術分野における発展が目覚ましい。学術誌及び専門会議での論文発表総数を見ると、米国に急接近する流れを示している。2016年以降はこの流れが特に顕著だ。中国の低・中被引用論文の発表数は近年、米国の規模に接近している。しかし最も独創的で最も影響力ある高被引用論文の面においては、中国は大きく進歩しているにもかかわらず、米国との差は依然として顕著だ。
AI学術人材についても影響力が非常に大きな人材を除き、中国で影響力ある(被引用)論文を発表した著者の数は米国との距離を縮め続けているものの、特別に影響力のある(特別に高い引用率の)著者の数は米国より際立って少ない。LinkedInのデータバンクによると、中国のAI人材の数は5万人で、一方の米国は83万人。
報告書によると、中国の活力あるAIスタートアップ企業は過去20数年にわたり急増の流れを示している。2016年には400社以上に達し、ピークを迎えた。この数字は2012年までならば米国より多かったが、2012年以降は米国に抜かれた。米国は2016年以降に急増し、2018年に600社以上に達した一方で、中国は2018年に200社未満に減少した。
同センターの許成鋼センター長は「AIを基礎とする第四次産業革命が起こりつつある。これはほぼすべての業界に根本的な変化をもたらす。中国は過去の産業革命を逃したか、その一部に参加するに留まった。中国が産業革命に当初から参加するのは今回が初めてとなる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年3月27日