中国商務部(省)弁公庁の副主任を務める高峰商務部報道官は今月21日の定例記者会見で、「中国オンライン小売市場は10数年にわたり急成長を続け、2018年にはその売上高が9兆元 (1元は約16.4円)に達し、6年連続で世界一だった」ことを明らかにした。人民網が伝えた。
高報道官によると、現在、中国のオンライン小売市場には以下の2つの際立った特徴がある。
一つ目は、依然として急成長を続けており、消費を牽引する重要な力となっている点。2019年1-2月期、実物商品のオンライン売上高は前年同期比19.5%増の1兆1000億元と、同期の一般消費財小売総額の増加ペースを11.3ポイント上回り、一般消費財小売総額に占める割合は16.5%と、前年同期比で1.6ポイント上昇した。
二つ目はオンライン小売のスタイル、構造が一層最適化されている点。商務部のビッグデータモニタリングによると、質とサービスの面で優位性を誇る企業のB2C(対消費者ビジネス)の売上高が占める割合は73.5%と、前年同期比で3.3ポイント上昇した。オンライン小売は、オリジナル化とカスタマイズの方向に向かって発展している。
高報道官によると、中国の経済が急成長の段階から、高い品質の発展の段階へと移行していくのにつれて、中国のネットユーザー増加のメリットが減り、オンライン小売の成長速度が少しずつ鈍化していることは経済発展の法則にマッチしている。そして、「業界発展の動向を見ると、中国のオンライン小売の急速な発展を支えている産業の基礎やスタイルのイノベーション、技術の応用、ユーザーの習慣などに変化はなく、19年もオンライン小売市場が引き続き健全に発展を続けると確信している」と強調した。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月26日