上海市が第1陣として建設を開始した研究開発・転化機能型プラットフォームの一つ、脳型チップ・SoC(システム・オン・チップ)スマートシステム研究開発・転化機能型プラットフォームが26日、長陽創谷で正式に発表された。脳型知能チップは未来のAIチップ技術進化の主な方向で、人の脳の作業原理を利用しディープラーニングを実現し、機械による複雑な計算の問題を解消することが本質だとされている。科技日報が伝えた。
同プラットフォームは、復旦大学、楊浦区政府、新智集団が出資・建設した上海新ヘリウム脳型知能科技有限公司を主な担い手とする。AIチップの研究開発環境と技術サポート、チップ・AIビッグデータ試験サポート、学術人材知識バンク、創業・ビジネス拡張支援という4つの中心能力を持っている。
同プラットフォームは稼働開始後、国内外トップクラスのAIチップ専門家及び業界資源を集め、トップクラスの研究開発プラットフォームの構築に力を入れる。脳型AIチップに必要な中核IPを開発・導入し、そしてAIの典型的な応用シーンに的を絞りビッグデータ試験場を建設する。提携先の企業もしくはチームに技術研究開発、市場転化、業務拡張などの全面的なサポートを提供する。中国AIチップ、特に次世代の脳型AIチップ業界が急成長のレールに乗るよう促し、中国の「次世代AI」発展を推進するためサポートする。
上海新ヘリウム脳型知能科技有限公司の馬鋭マーケットディレクターによると、同プラットフォームのAIチップ実験室には世界最先端のチップ研究開発システムと設備があり、提携先のチームと研究開発環境を共有し、チップ設計・テスト・検証など専門的なサービスを提供でき、研究開発期間を短縮し、コストを削減するために協力することができる。
またAIビッグデータ試験場は、視覚・音声・バイオ信号などの典型的な応用シーンのデータを持つビッグデータバンクを構築する予定だ。大量の実験データを提供し、提携先のチームがチップの研究開発から産業化に移るまでの時間を短縮する。製品設計センターには、トップクラスの工業製品設計システムと高級3Dプリンターが設置される。世界水準のデザイナーを集め、端末へのチップ応用の実現シーンを想定し、そして3Dプリンターにより使用可能なプロトタイプを作成し、チップと応用の間の距離を縮めるようにする。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年2月27日