習近平国家主席は25日、フランスのマクロン大統領とパリのエリゼ宮殿で会談した。両国首脳は先人の事業を継承し後人のために道を切り開き、新たな歴史的出発点において、一段と強固で安定した活力に富む包括的な戦略的パートナーシップを構築することで合意した。新華社が伝えた。
習主席は「中仏関係をしっかりと発展させるには、政治的相互信頼が鍵であり、実務協力が必須であり、国民感情が基礎だ。新たな情勢の下、中仏双方はこの3点により良く取り組む必要がある。独立自主、相互理解、互恵・ウィンウィンの大国関係の道を引き続き模索する必要がある。政治的には、相互信頼という『堰堤』をしっかりと築くとともに、理想という『灯台』も築く必要がある。包括的、多層的な意思疎通と交流を深化し、制度化された各対話の役割を十分に発揮し、政府、立法機関、政党、軍隊間の交流を緊密化する必要がある。互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、これに配慮し続け、和して同ぜず、小異を残して大同につく必要がある。国連やG20など多国間の枠組で協力を強化し、気候変動など重大な国際問題における意思疎通と調整を緊密化し、パリ協定と『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の実行を後押しし、国連憲章の趣旨と原則を基礎とする国際関係の基本準則と多角的貿易体制を実際の行動によって守る必要がある」と指摘。
「双方は原子力、航空、宇宙など伝統分野の協力を強化し、科学技術革新、農業、金融、高齢者サービスなど新興分野の協力の歩みを加速する必要がある。マクロン大統領が中国側と『一帯一路』実務協力を実施する意向を繰り返し表明していることを称賛する。双方は『一帯一路』第三国市場協力のモデル事業をしっかりと実行に移す必要がある。二国間貿易・投資にさらに多くの支持と便宜を提供する必要がある。われわれは『外商投資法』を公布し、引き続き市場参入条件を大幅に緩和し、ビジネス環境を優れたものにし、知的財産権の保護を強化し、高水準の対外開放という新たな構造を築く。われわれは中国に投資し、中国で事業展開するフランス企業が増えることを歓迎する。フランス側が中国企業の対仏投資に公平でオープンかつ非差別的な待遇を与えることも希望する」と強調した。
マクロン大統領は「フランス側は中国側と航空、宇宙、原子力、農業、金融、科学研究、自動車製造、高齢者サービスなどの分野で協力を強化し、フランスの『未来工業計画』と『中国製造2025』を連携させたい。第2回『一帯一路』国際協力サミットフォーラムと第2回中国国際輸入博覧会に積極的に参加したい。教育、文化、スポーツ、観光、軍事・防衛分野で両国の交流と協力を力強く促進することを支持する」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年3月26日