農業部(省)は24日、2015年の農民の一人あたり平均収入が1万元(約18万6千円)の大台を突破したことを明らかにした。増加幅は6年連続で国内総生産(GDP)と都市部住民の収入の伸びを上回ったという。新華網が伝えた。
同部が発表した情報によると、第12次五カ年計画期間、農民の平均収入は年平均9.5%増加し、都市部住民との差は2.9対1を下回った。これと同時に、農民の収入の低さ、アンバランスさという問題が引き続き存在しており、農産品価格の低下と出稼ぎ労働者の給与所得の伸びの力不足との「ダブルパンチ」を受けて、農民の収入の持続的かつ急速な伸びを維持することがますます難しくなっている。
16年には農民の移転所得、世帯の事業所得、給与所得、財産所得をめぐって、農民の収入増加を進めていく。農民の収入増加の支援政策システムを整え、グリーンエコを方向とした農業補助金制度の構築を模索し、新たな草原生態保護補助奨励政策を実施して基準を適度に引き上げ、農民のエコ措置への補償や輪作休耕などへの補助金の構築を模索する。米や小麦の最低買い入れ価格政策を引き続き実施し、トウモロコシの価格補助の分離・統一と買い取り備蓄の制度改革を推進し、大豆と綿の目標価格テストを引き続き実施する。農民が主体的に市場につながるよう誘導し、質が高く適切な価格の農産品を発展させる。また農民の出稼ぎ、地元での就業、帰郷後の起業を誘導して、農民の給与所得を引き上げる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年12月25日