日本の株式市場は2015年、世界の主要株式市場の中で、黒字成長や株価収益率などの各方面で際立った業績を収め、投資価値で欧米の株式市場に完勝した。日本の株式市場の動向には2016年も期待が寄せられている。国際金融報が伝えた。
▽機関投資家が高評価
例年のデータを見ると、東証株価指数(TOPIX)の12月の値動きは過去10年、平均で3.7%高に達し、世界の株式市場を上回っている。
ブルームバーグ社の統計データによると、過去10年の東証指数の12月の値動きは平均3.7%高に達し、上昇幅はその他の月の2倍に達する。その他の株価指数と比べると、過去10年のMSCIACワールドインデックスの12月の平均値動きは1.7%高、S&P 500の平均値動きは1.3%高、欧州株価指数の平均値動きも1.6%にとどまっている。
日本の安倍晋三首相は再び、財政出動の増加によって経済を後押しし、企業向けの減税を進める方針を強調しており、日本の株式は年内、さらに押し上げられる可能性もある。
丸三証券の服部誠執行役員は、12月は海外投資家が休暇に入る時期で、売買が減少し、変動が大きくなり、利益が高まると指摘する。東証指数の値動きは年末にかけて活発になり、12月のピーク値は往々にして最終週につくことになる。
ゴールドマン・サックスも日本株に注目している。投資週刊誌「バロンズ」が引用したゴールドマン・サックスの報告書によると、東証指数は1800ポイント、日経平均株価は22700円にまで高まる可能性がある。つまりこれからさらに15%の上昇の余地があるというのだ。