中国社会科学院と社会科学文献出版社の共催による「社会青書:2016年中国社会の情勢分析と予測」発表会が北京で24日に挙行された。中国新聞網が伝えた。
青書の概要は次の通り。
北京・上海・広州3都市では、各都市に住む中間層の収入格差がかなり大きい。このうち北京の中間層の収入が最も高く年収25万6016元(約475万円)、上海が21万9770元(約408万円)で北京に続き、広州が最も低く17万37元(約315万円)だった。給与所得者の収入についても、同様の傾向が見られた。
これら3都市の中間層の支出状況についても、ばらつきがあった。総支出については、北京が最も高く12万6012元(約234万円)、続く上海は11万5646元(約215万円)、最低は広州で9万5213元(約177万円)。北京の中間層の支出状況は、娯楽支出と教育支出が上海よりやや低かった以外は、残りの項目は軒並み最高だった。北京・上海と比べ、広州の中間層の支出は各項目いずれも少なかった。
3都市の中間層は、睡眠時間を除いて、「仕事・学習」に最も多くの時間を割いていた。労働日、北京の中間層は毎日約9時間を仕事や学習に費やしており、この数値は、広州と上海に比べ1時間以上多かった。休みの日でも、北京の中間層は、仕事や学習に最も多く時間を割いていた。3都市の通勤・通学時間にかかる時間は、いずれも1時間前後だった。このうち北京が最も長く、その次が上海、広州が最も短かった。