〇「収入比較」の恐怖:「負け組」であることの恐怖におののく若い人
某メディアが昨年末、「今年の春節は実家に帰省しますか?」というオンライン調査を実施した。その結果、「帰省しない」と答えた回答者が約3割を占めた。だが、驚くべきことに、「帰省しない」と答えた人のうち、その理由として、「自分は『負け組』なので、帰省したくない」とした人が10.1%に上った。
「負け組である自分は、春節に帰省してもメンツを保てない」-杭州で働く福建出身の鄭潔さん(女性)は、このような悩みの持ち主だ。
鄭潔さんは、次のとおり打ち明けた。
同い年の親しい友人の中には、故郷で商売を営み、かなりの高収入を得ている人がいる。昔、勤め人である私たちがまだ安月給だった頃は、羽振りの良い一部の友人から蔑視されることはなかった。だが、私たちの月給が7千元を上回るようになっても、友人たちの果てしないお喋りを聞くと、今の私たちの仕事は大したものではないことを痛感させられる。
「今年の帰省でも、家族にとやかく言われることは十分に想像できる」と鄭さんは続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年12月25日