先天性子宮欠損症の娘の「母親になりたい」という夢をかなえるため、陝西省安康市の女性が「子宮」を提供。西京病院産婦人科など、11科、38人の専門家の協力を得て、このほど移植手術が成功した。西安晩報が報じた。
中国で子宮移植手術が行われたのはこれが初めて。同分野において、中国で大きな前進となり、先天性子宮欠損症や腫瘍、産後出血などの理由で子宮を失った女性に希望ができた。
母親の愛 娘の夢かなえるために子宮提供
安康市出身の楊華さん(仮名、22)は2013年、生理が全くないため西京病院の産婦人科を受診。同年代の女性よりもおそいだけと考えていたものの、超音波検査の結果「先天性子宮・膣欠損症」と診断された。
「娘が幸せな人生を送るためなら、自分の命も惜しくない」と語る楊さんの母親は、血縁者のほうが成功率が高いことを知り、自分の子宮を提供することに決めた。