豚の心臓、肝臓、腎臓…もしかしたら近い将来、これらの豚の臓器を人に移植できるようになるなんて想像できるだろうか?
中国の若い女性が最近、研究によりついにこのアイディアを可能にした。ハーバード大在学中の博士課程大学院生楊璐菡さんは、このほど彼女が率いる10人の研究チームは人間に移植する豚の臓器の最も重要な障害をクリアした。実際のところ、豚の臓器を人間に移植するというのは特に新しい課題ではなく、すでに十数年前、豚の臓器の大きさと機能は人間と似ており、人体に移植できる臓器として最有力であるという考えを示した科学者がいた。しかし豚にはウィルスが存在する。豚の体内では毒性はないが、豚の臓器を人体に移植すると、このウィルスは人体に危害を及ぼす。
楊さんとその率いる研究チームは2年を費やし、豚の体内の毒性遺伝子を取り除く技術を生み出した。この研究は計り知れないほどの価値があり、臓器移植を必要とする全世界数百万人の患者にとっては新たな希望をもたらしている。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年10月21日