国際大手ブランドがまた一つ、中国市場で値下げの行列に加わった。原因はこれまでと同じく、並行輸入による通信販売価格の安さだ。オーストリアのアクセサリーブランド・スワロフスキーはこのほど、来月から大陸部市場での小売価格を調整することを明らかにした。並行輸入の価格の安さの問題に対応し、ブランドイメージを守ることが狙いだ。「北京青年報」が伝えた。
並行輸入の構図は次のようなものだ。一連の国際大手ブランドは他国での販売価格が中国での販売価格より大幅に安いため、中国の海外通販業者は販売価格が安い国から商品を調達し、中国に輸入し販売する。中国市場で高価格の壁を築いてきた大手ブランドは、並行輸入により打撃を受ける。
スワロフスキーによると、11月1日から大陸部市場での小売価格を調整し、平均で20%の値下げになるという。同社はより多くの消費者にスワロフスキーブランドの商品を手にとってほしいからというが、実際には、並行輸入により通販市場に低価格の商品が出回り、その厳しい挑戦に対抗できなくなったことが原因だ。スワロフスキーは並行輸入が原因で中国市場での値下げを宣言した初めてのブランドではない。さきには、ぜいたく品大手のシャネルも中国市場で自ら価格を引き下げた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月19日