2015年10月16日  
 

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中国の貧困扶助ライン、過去30年で10倍引き上げ

人民網日本語版 2015年10月16日16:07

10月17日は、23回目の「国際貧困撲滅の日」かつ2回目の中国「扶貧日(貧困扶助デー)」だ。毎年この時期は、貧困扶助政策を見直す絶好の機会でもある。数億人規模で貧困者を減らし、世界に巨大な貢献を行う一方で、貧困削減の実績がどれほど「芳しくない数字」になろうとも、貧困扶助ラインを引き上げ続けることが貧困扶助策の要である。事実に基づき真実を求める姿勢で、標準の変化に対応しなければならない。中国式の貧困扶助策は、顕著な特徴を呈している。人民日報海外版が報じた。

〇毎年引き上げられる貧困扶助ライン

中国では、どんな人を「貧困人口」と呼ぶのだろうか?その答えは、1人当たり年間純所得が、「1985年以降=200元未満」「2008年以降=1196元未満」、「2011年以降=2300元未満」の人々だ。

時代の経過にともない、中国の発展レベルと国民の生活レベルが向上し、ここ数年中国の貧困扶助ラインは上昇の一途を辿り、上昇率は10倍を上回った。

英エコノミスト誌が以前行った調査分析によると、数字を見る限りでは、中国の貧困ラインは世界銀行が定めた基準より低いが、グローバルスタンダードから見れば、中国における実際の貧困人口の数は、政府が発表したデータより少ない。ビッグマックの世界各地での価格(ビッグマック指数)比較による購買力評価を実施した同誌は、「2014年の時点で、中国の貧困扶助ラインは、世界銀行の基準値より高い」と結論づけた。

貧困扶助ラインの引き上げは、貧困扶助事業の任務がより重くなることを意味する。たとえば、2011年、農民1人当たりの純所得が2300元に引き上げられると、貧困補助ラインは2009年比 92%上昇、貧困人口が数千万人増える直接的原因となった。この政策は、当時、多くの国際機関やメディアから称賛された。


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