国慶節(建国記念日)のゴールデンウィークを迎えると毎年、「中国人観光客はマナーが悪い」との報道が沸き起こる。だが結論ありきで間違ったニュースを伝えているメディアも少なくない。人民網が各紙報道を総合して伝えた。
ここ数日、「中国人の老人が日本で『当たり屋』行為をしたと言われている」とのニュースがネットで大きな話題となった。中国人観光客の老人が京都で「当たり屋」をして10万円を要求したという知らせについて、当事者の老人がツアーに参加した厦門の旅行社の複数の職員は、老人が日本で「当たり屋」をしたという事実を否定し、この老人は実際に足に傷を負い、日本側の車の主も老人にぶつかったことを認めていると証言している。また最初に「当たり屋」を見出しにこれを報道した中国語メディアの記者も、文章が誤解を招いたとして謝罪した。
□ 事件報道の経過
「微博」(中国版ツイッター)上に日本語の文書が掲載され、話題を集め出した。今年8月、ある中国人の老人が日本で「当たり屋」行為をして10万円を要求したというのである。これに対し、地域の住民団体は張り紙を出し、「当たり屋」行為にひっかからないように注意し、もしもこのような行為に遭ったら警察に届けるようにと呼びかけたという。