14日、人民元対ドル基準値が177ベーシスポイント引き下げられ、1日の下げ幅としては過去2カ月で最大を記録した。また、オンショア人民元(CNY)と香港オフショア人民元(CNH)相場も続落した。京華時報が伝えた。
中国外国為替取引センターが発表した14日の人民元の対ドル基準値は1ドル=6.3408元で、前日より177ベーシスポイント下がった。これで13日の切り上げ分がほぼ相殺された形となった。13日の人民元の対ドル基準値は1ドル=6.3231元で、上昇局面が継続、前日より175ベーシスポイント上がった。一方で、オフショア人民元と直物相場は大きく下落した。
アナリストは、今回の調整について、「主に13日のオンショア人民元相場の下落の影響を受けた」との見方を示している。
オンショア人民元相場は14日、0.07%安で寄り付き、1ドル=6.3473元まで上がった後は小幅の変動が続き、0.08%安の1ドル=6.3477元で引けた。同日、オフショア人民元相場は引き続き下落が続いた。原稿執筆時点で、0.14%安の1ドル=6.3512元となっている。
市場関係者は「元の下落予想は徐々に薄れてきているが、一方的な上昇も予想されていない。今後しばらくの間は、人民元相場は不安定な状態が続くだろう」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年10月15日