2015年8月7日  
 

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人民元は年内にSDR採用か レートの安定が後押し

人民網日本語版 2015年08月07日08:20

中国外国為替取引センターが明らかにしたところによると、人民元の対米ドルレート基準値が5日には1ドル=6.1186元となり、前営業日に比べ9ベーシスポイントの小幅低下となった。元の対ドルレート基準値は6月から6.11元台で小幅の変動を続けている。「証券日報」が伝えた。

中国人民大学財政金融学院の趙錫軍副院長は取材に答える中で、「人民元の対米ドルレート基準値は2005年に中国人民銀行(中央銀行)が人民元レート形成メカニズムの改革を決定して以来、全体として安定した強い勢いを示し、10年間で名目実効為替レートの累計上昇幅は40%を超えた。つまり、人民元は多くの通貨に比べて安定性が高いということだ。このことは人民元の使用率を引き上げる上でプラスになる」と述べた。

趙副院長は、「中国は世界一の貿易大国だ。そこで国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)の通貨バスケットの採用基準の一つに完全に合致している。当該の通貨の発行国が過去5年間に貨物・サービスの輸出額でトップクラスであることという基準だ。IMFが定める2番目の基準、すなわち当該の通貨が『自由に使用できること』という基準には定められた基準がないため、今はIMFの最終的な評価を待っている。だが人民元レートの安定が後押しすることは明らかだ」と話す。

中国銀行国際金融研究所の宗良副所長は、「レートの安定は人民元がSDRに採用されるのを後押しする。安定した通貨はIMFの評価に対し積極的な役割を果たすことになる」と話す。

注意すべき点は、5月中旬以来、大口商品の価格が大幅に値下がりしたため、新興市場の通貨がグローバル金融危機以来で最大の下げ幅を記録したことだ。また米連邦準備制度理事会(FRB)がまもなく金利を引き上げるとの観測が、状況をさらに悪くしており、このような観測の影響で米ドルが変動しながら上昇し、新興市場の通貨の価値にさらなる打撃を与えている。人民元は米ドルの動きをにらんで変動し、基準値の安定性を保つからだ。


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