日本のドラッグストアで、中国人3人が紙オムツで一杯になったスーツケースを下げ、そそくさと店を離れる様子を見かけた。まるで何かたずねられるのを恐れているようだった。その頃、遠く離れた北京市では、若いママが代理購入してくれる友人からの連絡をじりじりしながら待っていた。新華網が伝えた。
このような情景は珍しいものではなく、ほぼ毎日どこかで行われていることだ。ただ最近やや違ってきたのは、日本で国境を越えた代理購入に対する処分の政策が厳格化されたため、代理購入には一層の注意が必要になり、中国にいるママもますます焦るようになったということだ。
実際には中国にも紙オムツを製造するメーカーはある。統計によると、現在、紙オムツの国産ブランドは大手から小さいものまで含めて100近くある。中国の既存の技術と産業チェーンで高品質の紙オムツ製造を行うことは完全に可能だが、安心感を抱かない人が大勢いるという。
意外なことに、上海で開催中の国際子ども用品展示会で、日本の西澤株式会社の太田裕人さんが中国のネットマタニティ・子ども用品ブランド「パパの選択」に代理申請を提出し、同社製紙オムツを日本に輸入し、同社の傘下にある東京エリアのコンビニで販売したいとの意向を明らかにした。
生まれたばかりの国産紙オムツブランドに海外市場からの引き合いをもたらすどんな魅力があるのだろうか。太田さんは、「パパの選択の紙オムツはA類品質基準を完全に満たし、簡素なパッケージデザインが落ち着いたシンプルなデザインをよしとする日本のデザイン理念の美学に合致する。自分がグーグルやソーシャルネットワーキング・サービスを通じて理解したところによると、パパの選択は海外でも知名度が高く、これこそずっと求めてきた高品質のブランドだといえる」と述べた。