2015年10月14日  
 

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「生きた化石」は過去形ではない、地名文化を救済せよ

人民網日本語版 2015年10月14日11:02

著名な歴史地理学者である譚其驤氏は、かつて「地名」を「人類の歴史における生きた化石」と例えた。しかしながら、第二回全国地名調査のデータでは、この30年来、中国の6万の郷鎮名と40万余りの建制村(省市級国家機関による承認を経て設置された村)名が廃棄されていたことが判明した。新華網が伝えた。

もし故郷に地図上のマークだけが残り、家の前を走る道の名前が変わってしまえば、人々が「望郷の念」を抱くことはなくなるだろう。先日、記者は浙江省民政庁の特定項目調査研究に同行取材し、約10か所の県、市、村に出向き、「地名文化」救済を考える機会を得た。

「地名は長い歴史の流れにおいて、その時々を記録する記号であり、人類が探索してきた世界と自我の煌きを記録し、戦争や疾病、災害や苦難、変遷や融合など様々な瞬間を記録してきた」。浙江省民政庁の羅衛紅副庁長は、これらは全て重要な「記憶の集合体」であり、常に「温故知新」すべきなのだと語る。

舟山市には「昌国県」という地名がある。当時の人口わずか数千人の小島がなぜ昌国なのか?そんな疑問をもつ人は多いかもしれない。浙江省区画地名学会副会長で、舟山群島地名文化工作室の王建富主任は取材に対し、「王安石が当時、極めて短い言葉でその道理を導き出している。舟山は『東に日本を控え、北は登萊に接し、南は甌閩に亘り、西は呉会に通る。島はまるで巨大な壁に囲まれる如きで、国勢を強固に、盛んにするに足りる』、すなわち県建設問題を海上シルクロードの安全保障と国の繁栄という戦略的高みまで持ち上げている。現在も『昌国』という地名は舟山の行政区に依然残っており、このような独特な方法で舟山人の歴史を記しているのだ」と話す。

深く印象に残ったのは、600年を超える歴史を持つ江山古村落だ。汪一族の末裔が多く住んでいるにも関わらず、「大陳村」という名が付いている。


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