習近平国家主席の初の公式訪英を前に、人民日報は19日「協力・ウィンウィンの『黄金時代』を切り開く」とする「国紀平」と署名入りの論評を掲載し、今回の訪問が中英関係、中国・欧州関係の発展推進に与える重要な意義を展望し、中国・欧州関係の世界的影響力について論述した。人民日報が伝えた。
過去10年間に中英関係には人々を勇気づける収穫が多くあり、期待すべきさらに多くの進展を得ることが予想される。英国は対中協力において「西側初」を次々に創造し、中英関係の緊密性、世界性、模範性が次第に明らかとなっている。英国政府は、中国の発展が英国にとって挑戦ではなくチャンスであることを繰り返し表明している。中国の劉暁明駐英大使が指摘したように、中英関係の「黄金時代」を切り開くのは一朝一夕の成果ではなく、「水到りて渠成る」だ。人々は中英関係が新たなまばゆい一里塚を築くことを切に期待している。
英国の学者によると、英国は欧州における中国の最良の友人となることを望んでおり、習主席の今回の訪問はタイミングが良く、中英関係を促進するだけでなく、中国・欧州関係の前向きな発展につながる。中国・欧州関係は前のものを受け継いで後のものを導き、成熟・安定し、勢いよく発展する新たな時期に入りつつある。中国は改革を全面的に深化しており、欧州も構造的改革を実施している。双方の改革過程に多くの利益の一致点と協力の成長源が潜んでいる。
中国と西側諸国は社会制度やイデオロギーが異なり、双方関係は雑音、さらには妨害、破壊に度々遭遇もする。イデオロギーの偏見、現実的利益の誤った判断のため、一部の人々は相互尊重と連携が双方さらには世界にとって利益であるという事実が見えなくなっている。互いが選択した社会制度を尊重し、核心的利益に配慮することは、いかなる双方関係の発展にとっても基本的条件だ。中国・欧州関係の処理においては、戦略面で冷静かつ動揺しない力が不可欠だ。中国・欧州双方は改革などの面で対話や交流を強化し、相互理解・信頼を深め、相互尊重、平等、小異を残して大同につく、協力・ウィンウィンの理念を中国・欧州協力において終始貫く必要がある。