2015年12月18日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>政治

中国のグローバル・インターネットガバナンス観

人民網日本語版 2015年12月18日08:44

 グローバル化の上空に幽霊が徘徊している。インターネットという幽霊が。スノーデン事件後、インターネットという幽霊はなおさらに人々の心の中で動いている。(文:王義桅・中国人民大学国際事務研究所所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 この幽霊をいかに管理し、世界に幸福をもたらすか?烏鎮世界インターネット大会は機運に乗じて開催された。この大会はインターネット分野で中国が発言し、提言をする場となった。これはインターネットのグローバル・ガバナンスを最適化するとの中国の責任感を体現してもいる。世界五大陸の政府高官、IT企業トップ、学者2000人余りが出席した。

 中国は平和、安全、開放、協力のサイバースペースの共同構築、多国間、民主的、透明なグローバル・インターネットガバナンス体制の共同構築を提唱している。これは習主席が大会で発表した基調演説のメッセージだ。演説で、習主席はグローバル・インターネットガバナンス体制の変革を推進するうえでは、四原則を堅持するべきだと指摘した。インターネット主権の尊重、平和・安全の維持、開放・協力の促進、良好な秩序の構築だ。また、サイバー空間運命共同体の構築について5点を主張した。第1に、グローバル・インターネットインフラ整備を加速し、コネクティビティを促進する。第2に、インターネット上の文化交流・共有の場を築き、交流と相互参考を促進する。第3に、インターネット経済の革新的発展を推進し、共同繁栄を促進する。第4に、サイバーセキュリティーを確保し、秩序ある発展を促進する。第5に、インターネットガバナンス体制を構築し、公平・正義を促進する。

 習主席がインターネットガバナンス分野で打ち出した四原則は、バンドン会議で中国が打ち出した平和共存五原則を想起させる。1つは今日、1つは60年前、1つはバーチャル世界に対するもの、1つは現実世界に対するもの、1つは四原則、1つは五原則。いずれも互いの主権の尊重、平和共存を強調し、公正で合理的な国際秩序の構築を旨としている。インターネットガバナンスの四原則は、人類のインターネットガバナンス理念を全く新しい高みへと押し上げるものであり、インターネット世界秩序の指針となる見込みがある。

 習主席の見解では、サイバー空間も「運命共同体」だ。習主席の打ち出したコネクティビティ、交流・相互参考、共同繁栄、秩序ある発展、公平・正義という理念は各国の共通認識となるべきだ。今回の世界インターネット大会のテーマは「コネクティビティ、共有・共同ガバナンス:サイバー空間運命共同体の構築」だった。これは人類運命共同体理念のインターネット世界における体現だ。


【1】【2】

関連記事

関連特集

コメント

最新コメント