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7つの臓器を提供した11歳の少年 湖南

人民網日本語版 2014年10月20日13:48

不治の病に侵された劉愛(仮名)くん(11)は、自分の7つの臓器を、全く見知らぬ6人の患者に送り、彼らの命を救った。湖南省長沙市にある中南大学湖南雅二病院は18日、6件の臓器移植手術が無事成功したと発表した。

小学生の劉愛くんは、今から5年前、脳の病気のために手術を受けた。少し前、彼の病気が再発した。病状は悪化の一途を辿り、深いこん睡状態に陥った。もはや息子の命が助かる見込みがないことを知った両親は、心中の大きな悲しみをぐっと押さえて、息子の心臓、肺、肝臓、1対の腎臓と角膜を提供するという、誰もが尊敬を抱くような決心を下した。臓器移植コーディネータ-が証人となり、そのサポートのもとで、劉愛くんの両親は、眼に涙を浮かべながら、臓器摘出同意書にサインをした。父親は、「自分の息子の命に未練を残さないことなどできない。だが、息子が提供する臓器が他人の身体のなかで動き続けるのなら、息子の命も生き続けていくことになる。これは、他人を水火の災いから救うだけではなく、人を生死の境から連れ戻すことにもなり、意義深いことだ」と語った。

17日、短かった劉愛くんの人生の幕が閉じられた。自発的な臓器提供の申し出により、医師団は、彼の7つの臓器を摘出した。その現場では、花束を手にした医師と看護師が、劉愛君の遺体の傍に恭しく起立し、頭を下げて黙とうをささげた。湖南雅二病院は、手術の成功を確実なものとするため、省内で移植の権威と評判の専門家をリーダーとする「最強チーム」を組織し、移植手術に臨んだ。

17日午後8時、6件の移植手術はすべて成功裏に終わった。同院の周智広・党委員会書記は、「病院側は、全臓器を完璧にレシピエントに移植し、レシピエントの生命を保障し、回復させることに全身全霊を傾けなければならない。ドナーと家族の愛に満ちた決断を無にすることなど、決してできない」と話した。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年10月20日

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