中国の臓器提供が3年で1000例突破 死後提供が23%
国家衛生計画出産委員会によると、9日までに中国の臓器提供は1006例となった。公民が死後提供した臓器が全体に占める割合は3年前のほぼゼロから、約23%(うち肝臓は25.5%)にまで上昇した。国家衛生計画出産委員会は臓器提供を一段と規範化し、臓器調達・配分システムを整備するため、「提供臓器の調達と配分の管理規定(試行)」を打ち出した。9月1日に施行される。
管理規定は「総則」「提供臓器の調達」「提供臓器の配分」「監督管理」「附則」からなる。「総則」では管理規定の法的・政策的根拠、適用範囲、各級衛生(衛生計画出産)行政機関の職責を明らかにした。
「提供臓器の調達」では、臓器調達の流れを規定。地域内の臓器調達を担う臓器調達機関(Organ Procurement Organizations, 以下略称:OPO)の設置を各地に要求するとともに、OPOの職責を明確化した。移植コーディネーターを置くようOPOに要求し、移植コーディネーターの資格、育成、審査、職責を規定した。
「提供臓器の配分」では、臓器配分の原則を規定。中国臓器配分・共有コンピュータシステム(以下略称:臓器配分システム)を通じて臓器を配分するよう要求した。また、条件を満たす省(自治区、直轄市)に対して、管轄区内で統一の順番待ちリストによって臓器を配分することを奨励した。
「監督管理」では、臓器調達・配分における違法・規則違反行為への処罰を明確化するとともに、情報公開について定めた。移植施設として登録済みの医療機関のリスト、各OPOのリストと業務範囲および審査に合格した移植コーディネーターのリストと連絡先を社会全体に公開する。これは臓器提供事業の展開、大衆の受診、社会的監督の受け入れに資する。
国家衛生計画出産委員会によると臓器配分システムは「臓器移植条例」および「基本原則と核心政策」に基づき、外国の進んだノウハウを参考に、専門家の意見を幅広く募ったうえで、中国の国情に基づき開発した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月22日