日本が世界の太陽光パネル需要を牽引 21%増
世界的に有名な太陽光パネルメーカー20社による2013年第2四半期(4-6月)の太陽光パネルユニット出荷量は5.8ギガワット(GW)を上回り、前年同期比21%増加した。米国の太陽光エネルギー産業調査会社NPDソーラーバズが12日に発表したデータをみると、同期の太陽光パネルユニット出荷量は過去最高を記録し、増加の背景にはアジア市場の需要があるという。環球時報が伝えた。
ソーラーバズの出荷量データは上記20メーカーのデータに基づいており、中国の英利グリーンエネルギー、晶科エネルギー、昱輝陽光、韓華新エネルギーなどのデータも含まれる。各社とも同期には四半期出荷量の記録を塗り替えている。日本は成長の最も速い市場で、ソーラーバズによると、カナダのカナディアン・ソーラーと中国のトップメーカー晶澳太陽能公司が日本市場への主要サプライヤーだ。だが日本市場は国産ブランド偏重が続き、京セラ、シャープ、ソーラーフロンティア、パナソニックの四大現地ブランドが依然として主流を占めている。
ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)の予測によると、今年は世界の太陽光パネル産業の需要が前年比21%増加して37ギガワットに達する。一つの要因として、6.9ギガワットから9.4ギガワットに達するとみられる日本市場の高い需要がある。もう一つの要因は、4-6月期には欧州連合(EU)市場への輸出データが上昇する見込みであることで、背景には中国のサプライヤーが反ダンピング税と反補助金税の徴収が始まる前に輸出を完了させようとしたことがある。12年の世界の需要は29ギガワットで、うち欧州は16.48ギガワット、アジアは8.69ギガワットだった。BNEFの太陽光エネルギー現物価格指数によると、太陽光エネルギーユニットの価格は安定しており、中国有名メーカーは1ワットあたり0.75ドル、海外メーカーは同0.86ドルだ。BNEFのアナリストのジャネットさんによると、世界の太陽光エネルギー市場は引き続き不安定でマイナスの情報が次々に聞こえてくるが、データからわかるように、大手メーカーが生産する太陽光パネルには世界的に旺盛な需要があり、業界にとっては2013年もまた成長の年になることが予想されるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年8月19日