米映画監督が日本政府批判「歴史を無視し、信用に値せず」
中国中央テレビの画面から |
米国の著名な映画監督、オリバー・ストーン氏は先日、広島で原爆投下68周年関連行事に出席し、日本国民に向けて講演を行なった。ストーン氏は日本政府について、歴史を無視し、第2次大戦についての省察を欠くため、信用に値しないと批判した。
講演でストーン氏は「広島の式典で安倍首相らは平和と核兵器について談話を発表したが、私は信じていない。およそ歴史をよく知る人なら彼に賛同しないだろう」と語った。
また「ドイツと日本は共に第2次大戦の敗戦国だが、ドイツは戦後反省し、政治家たちも被害者に厳粛なおわびをした。ドイツは長年、欧州の平和提唱の主要なパワーであり続けている」と指摘したうえで、「日本はなぜこうでないのか」と詰問。「痛ましい教訓を経験したドイツは、このように行動している。これは何を意味するのか?私から見ると、ドイツは依然世界の平和を守るパワーだが、日本は違う」と指摘した。
広島では毎年、原爆の犠牲者を追悼する式典が開催される。だが近年、一部政治屋はこの式典を利用して、日本が世界で唯一の被爆国であることばかりを強調し、日本軍国主義者が頑なに抵抗したからこそ原爆を投下されたという歴史背景には一言も触れない。
ストーン氏は米国の著名な映画監督で、アカデミー監督賞などを受賞。「プラトーン」「7月4日に生まれて」「JFK」などを代表作とする。政治を題材にした映画が多く、再考精神に富み、自立的思考に長けることで名高い。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月14日