プラグアンドプレイの国際的な汎用規格が各種システム設備に相乗効果をもたらすというのが、モバイル医療をめぐって解決が必要とされる問題だ。ボーダーレス医療集団のモバイル医療サービスプラットフォームがうち出したスマートホームシステムは、クラウド端末と家庭にある端末とウエアラブルデバイスを組み合わせて医療におけるモノのインターネットを構築し、家庭での介護向けに健康管理、介護者の育成、遠隔医療などのサービスを提供する。
同集団の余衛湘主席(博士)は、「モバイル医療とモノのインターネットなどの科学技術手段を通じて改良されたスマート都市により、発展途上国が医療保険支出を大幅に節約できるようになり、中国の医療保険市場を中心に『医療のシルクロード』を構築して、周辺国・地域に波及させることも可能になる」と話す。
▽未知の商業モデル
現在のモバイル医療の商業モデルは、まだ端緒についたばかりだ。
余主席は、「中国のモバイル医療産業が世界規模で大きく飛躍したいなら、世界との連携が必要だ。特に国際医療基準に合わせることが必要になる。だが現在の国内での医療実践の多くは、中国医学であれ西洋医学であれ、国際医療基準の範疇には組み込まれておらず、国際制度に基づく規範を欠いている。次に必要なことは、世界との協力を強化することだ。現在の国内市場に流通するモバイル医療アプリケーションの多くは、国際協力メカニズムの視点が欠けており、患者がより質の高い医療サービスを受けたいと思った時にマイナスであり、また医療コスト引き下げというモバイル医療の強みが生かされないことにもつながる」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年10月9日