米調査会社ストラテジー・アナリティクス(SA)は11日、今年第2四半期の各価格帯のスマートフォン(スマホ)販売統計データを発表した。世界低価格スマホ市場で、中国メーカーのレノボは打倒サムスンに初めて成功し、販売トップを記録した。低価格スマホの販売で長く1位をキープしてきたサムスンは、初めてこの玉座をレノボに明け渡した。SAは両社の具体的な販売台数については公表していない。中国日報網が伝えた。
レノボは2005年にIBMのパソコン事業を買収してから、パソコンの製造に力を入れてきた。昨年第3四半期には初めてHPを抜き、世界パソコン市場のトップの地位を占めた。レノボは近年「PC+」の経営戦略を進め、開発分野をスマホなどの製品に拡大した。レノボは年初にグーグル傘下の携帯端末メーカー、モトローラ・ モビリティーを買収すると、世界スマホランキングで急浮上した。
調査会社Canalysのデータによると、中国スマホ市場でレノボとサムスンの差は0.2%まで縮小されている。レノボが世界スマホ市場で占めるシェアは5.4%で、4位につけている。
SAは、「レノボのスマホ販売台数は主に国内市場に集中しており、中国以外の地区での普及は余り進んでいない。しかしレノボの世界パソコン市場の覇者としての地位を鑑みると、同社のスマホがこれから世界市場で徐々に頭角を現すことが予想できる。レノボはモトローラの人材と販売網を使い、世界市場を開拓できる。小米科技がインド市場に進出したケースもあり、レノボをはじめとする中国地場メーカーが、国際ブランドになれるかが世界から注目されている」とまとめた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月15日