重慶医科大学附属第一病院の内分泌科・李啓富教授が率いるチームが、遺伝子を分析し、脂肪の量と死亡リスクの因果関係を調べたところ、全身の脂肪の量が少ない人には、「健康的な瘦せ型」と「不健康な瘦せ型」が存在しているのに対して、脂肪が過度に多い人に「健康的な肥満」は存在しないことが分かったという。関連の研究成果が国際医科学雑誌「Metabolism」に掲載された。科技日報が報じた。
同研究は、英国バイオバンク (UK Biobank)に基づき、2つの方法を採用して、全身の脂肪の量と死亡リスクの関係を評価した。すると、脂肪の量と全死因死亡(率)には相関関係が存在し、脂肪の量が1平方メートル当たり1キロ増えるごとに、死亡リスクが8%高まった。
李教授が率いるチームの踏み込んだ分析によると、ライフスタイルも重要な交絡因子で、脂肪の量と死亡リスクの関係に大きな影響を与えることが分かった。健康的なライフスタイルの人の場合、脂肪の量と全死因死亡(率)に相関関係が存在し、脂肪の量が多くなるほど、死亡リスクが高まり、不健康なライフスタイルの人は、脂肪の量が過度に多すぎても、少なすぎても死亡リスクが高まっていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月26日