10月1日に国慶節(建国記念日)を迎えるのを前に、天安門広場の中心には、「祖国を祝福」をテーマにした巨大な花かごのモニュメントが設置されている。祝賀ムード漂うこの花かごの高さは18メートルで、底部の直径は48メートルだ。
国慶節に合わせて、立体花壇が初めて設置されたのは1986年で、今年で37年目を迎える。この37年間、巨大な花かごが時代の移り変わりや中国の急速な発展を見守り、「国慶節」の思い出として、無数の中国人の心に刻まれてきた。
今年の「祖国を祝福」の中央花壇は、祝賀ムード漂う花かごがメイン。花かごには10種類の花と10種類の果物がアレンジメントされている。パーフェクトという意味の「十全十美」を象徴しており、非常に華やかで、実が豊かに実った雰囲気を漂わせている。
巨大な花かごにアレンジメントされている造花は、全て各省、市、自治区、特別行政区の省花、市花、区花だ。例えば、中心を飾っている真っ赤なボタンの花は山東省の省花だ。中国人の美的意識において、優雅、繁栄の象徴というのがイメージのボタンは「花の王様」だ。その他の造花や作り物の果物にもそれぞれ思いが込められている。例えば、ヒマワリは全てが太陽に向かって花を咲かせることを象徴し、ザクロには各民族の国民が一致団結することを願う思いが込められている。また、オレンジやモモ、ブドウといった果物は、秋の収穫の時期を迎えている今の中国の様子を見事に象徴している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月26日