「秋分」期間中の季節の分布図が発表 一気に秋が深まる地域は?

人民網日本語版 2022年09月23日15:53

今月23日、二十四節気の16番目の「秋分」を迎えた。ビッグデータをまとめると、秋分の期間中、中国北方エリアの最低気温が急降下し、多くの地域で昼と夜の気温差が10度以上となる見込みだ。そして、初霜の範囲が急拡大し、秋が一気に深まりそうだ。

そのうち、華北から長江中・下流沿い一帯は、爽やかな秋晴れの日が多くなり、東北エリアなどでは初霜が降り、冷たい風が吹き始め、西南エリアなどでは秋雨前線が活発になり、長江流域では秋分の期間に夏から秋へと季節が変わりそうだ。

今年の秋入りは中国のほとんどの地域で例年通りとなっているが、東北エリアではこのところ頻繁に発生していた寒気の影響を受けたため、例年に比べて10日早く秋入りした。一方、北京や天津、石家荘などは例年に比べて1週間ほど遅い秋入りとなっている。

中国天気網の首席気象分析士の胡嘯氏によると、北方エリアの昼と夜の気温差が大きくなり、気温が日を追うごとに下がるというのが、「秋分」期間中の特徴で、特に最低気温が急降下するという。

これまでの「秋分」期間中の大都市の昼と夜の気温差ランキングを見ると、上位に入っているのは全て北方エリアの都市だ。うち、1位は銀川で13度、瀋陽、呼和浩特(フフホト)、西寧、太原が12度以上、哈爾浜(ハルビン)、長春、蘭州、天津、北京などが10度以上となっている。

「秋分」期間中の初霜マップも発表、これら地域では初霜範囲が急拡大

夜間の気温が0度以下になると、冷やされた大気中の水蒸気が植物などの表面に昇華して霜となる。「秋分」の頃になると、気温が下がり、北方エリアの初霜の範囲が急速に拡大する。これまでの「初霜マップ」を見ると、黒竜江省や吉林省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区北部、内蒙古(内モンゴル)北東部、華北北部、東北中・北部、及び寧夏回族自治区、青海省東部一帯の標高の高い地域で、「秋分」期間中に初霜が降りる。10月に入ると、初霜の範囲が南下し、北京、天津、河北省といった地域でも初霜が観測されるようになる。そして、10月下旬になると、「初霜」ラインは淮河流域から秦嶺山脈一帯まで伸びる。

「春は慌てて薄着にせず、秋は慌てて厚着をしない」とよく言われるように、秋入りした地域では、気候の変化に合わせて着る服を増やす必要はあるものの、あまりに急いで厚着をするのは控え、適度に運動するように心がけると、寒さに耐える能力や免疫力を強化することができる。 (編集KN)

「人民網日本語版」2022年9月23日

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