中国はここ10年で、高速鉄道建設、設備製造、運営管理の3大分野をカバーする総合的高速鉄道技術体制を構築した。鉄道の科学技術力とイノベーション力が大幅に向上し、鉄道の全体的な技術水準が世界の先頭集団に入り、一部の分野で世界トップレベルになった。人民網が伝えた。
復興号列車(画像提供は中国国家鉄路集団)
2017年6月26日、2本の高速列車「復興号」が京滬高速鉄道の両端にある北京南駅と上海虹橋駅から初めて双方向に発車した。これは中国の鉄道技術装備水準が新たな時代を迎えたことを告げた。9月21日、復興号は京滬高速鉄道で350km/hの商業運営を実現し、中国は世界の高速鉄道の商業運営の新たなベンチマークを打ち立てた。2022年4月21日、中国が独自に研究開発した世界最先端の新型復興号高速総合検査列車が明かり区間のすれ違いの相対速度で870km/hの世界記録を樹立した。
「追走」から「リード」へと、中国の高速鉄道は完璧な追い越しを実現した。復興号はフォワード・デザインを採用しており、採用した254件の重要基準の中で中国の基準が84%を占めている。全体設計とキーテクノロジーのすべてが独自の研究開発で、完全に独自の知的財産権を持つ。
復興号は現在、31省・自治区・直轄市のフルカバーを実現するとともに、高原、寒冷、高温・高湿、砂嵐など複数の運行環境の需要に適応できるシリーズ化製品を形成している。
西蔵(チベット)自治区の拉薩(ラサ)と林芝(ニンティ)を結ぶ拉林鉄道(画像提供は中国国家鉄路集団)
10年間にわたり、数々の科学技術イノベーションが中国の鉄道の質の高い発展をサポートしてきた。
高速鉄道
各種の複雑な地質及び気候条件下の高速鉄道建設の総合的技術を体系的に確立し、多くの困難で複雑な高速鉄道プロジェクトと典型的な高速鉄道線路の建設に成功し、複雑な線路網条件下の高速鉄道長距離運営管理の総合的技術を全面的に確立し、世界で最も近代的な鉄道網と最も発達した高速鉄道網を建設した。
高原・寒冷地鉄道
高原地帯のトンネル岩はね、高地温対策、高原峡谷エリアの橋の建設技術の難題を解決した。永久凍土、寒冷地の酸欠、生態脆弱という3つの世界的プロジェクト難題攻略の成果が、青蔵(青海・チベット)鉄道の運営という実践の試練を乗り切った。哈大高速鉄道(黒竜江省哈爾浜<ハルビン>市〜遼寧省大連市)が、冬・夏の300km/hの同一ダイヤの持続的な安全運行を実現した。
重積載鉄道
25トン、27トン、30トンと軸重の異なる重積載鉄道の総合的技術と標準体制を構築し、3万トン重積載混合列車の運行試験を組織・実施した。重積載鉄道の輸送計画集約化・精密化技術を開発した。1度の建設・開業距離が世界最長の重積載鉄道である浩吉鉄道(内蒙古自治区浩勒報吉村〜江西省吉安市)が開通・開業した。
戦略的意思決定、輸送生産、経営開発、資源管理、建設管理、総合協同の6大業務分野応用システムが現在ほぼ完成しており、鉄道主要業務シーンのフルカバーを実現している。一体化された情報統合プラットフォームが、鉄道情報化のクラウドコンピューティングとビッグデータの時代への前進をサポートする。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年8月18日