私の少女時代-OUR TIMES-(原題:我的少女時代)
「鷹と雛の追いかけっこ」をする斉魯医薬学院の学生たち。
「鷹と雛の追いかけっこ」をする哈爾浜(ハルビン)工業大学の学生たち。
夜に「お手玉の中当て」遊びをする南京航空航天大学の学生たち。
「お手玉の中当て」や「鷹と雛の追いかけっこ」(1人が鷹役になり、もう1人が親鳥に、残りの人が雛役になって、親鳥に守られながら鷹から逃げる遊び)といった、子供たちにとっては、ちょっと時代遅れのような中国の遊びが今、「小学生にとっては幼稚すぎるが、大学生にはピッタリな遊び」として、大学生の間で人気を集めている。北京青年報が報じた。
フライングディスクグルチャに投稿された「新しい楽しみ方」の仲間募集が始まり
5月初め、北京では突然の新型コロナウイルス感染拡大に見舞われ、各大学は封鎖管理を実施した。
中国人民大学の楊凡さんは、「校内にあるジムも閉鎖されてしまった。学校が封鎖されてからの数日間、校内には退屈で、どんよりとした暗いムードが漂っていた。それでも、そんな日々は長くは続かず、みんな『新しい楽しみ方』をすぐに見つけた」と振り返る。
一番最初に、子供の頃の遊びをしようという書き込みがあったのは、同大学のフライングディスクグループチャット内で、遊びたいと申し込む学生が次々申し込みリストに名を連ね、遊びに必要な人数が集まったので、すぐに遊びが始まった。そして、5月上旬から中旬になると、こうした子供の頃の遊びが校内で流行し始めたという。楊さんは、「ある時、鷹と雛の追いかけっこをしている時、私は『親鳥』のすぐ後ろにくっついている『雛』だった。最後は1人だけ残った『雛』の私が、ひたすら『鷹』に追い回されることになってしまい、スリル満点だったけど、とても楽しかった」と話す。同じ頃、趙雨さんも先輩に誘われて、「お手玉投げにハンカチ落とし、ついでに悩みも投げ飛ばそう」という名のグループに参加した。
それから約1ヶ月ほどの間、同大学の運動場や空き地は、子供の頃の遊びを楽しむ学生の姿でいっぱいになった。そして、食事や散歩の途中に通りかかった学生も、盛り上がりを見せる雰囲気に引き寄せられて、その仲間に加わり、参加する人がどんどん増えていったという。