中国最大の潮流発電機、開発に成功

人民網日本語版 2020年01月14日11:20

哈爾浜(ハルビン)電気集団有限公司が13日に明らかにしたところによると、自然資源部(省)海洋戦略計画・経済司から新年早々、次の朗報が伝わった。同集団哈爾浜電機場有限責任公司(以下「同社」)が担当する海洋再生可能エネルギー資金プロジェクト「600kW海底潮流発電機完成機製造」が専門家チームの検収に合格した。これは中国最大、単体容量600kWの潮流発電機の製造に成功し、中国の潮流発電機の開発水準が新たな段階に進んでいることを意味している。科技日報が伝えた。

同プロジェクトは同社が2010年に国家海洋局と契約を結んだ、海洋再生可能エネルギー特定資金プロジェクトだ。プロジェクトは主に特定資金プロジェクトのサポートを通じ、中国の潮流発電システムの重要設備と完成機製造の技術水準・生産能力を高め、600kW海底潮流発電機完成機の国産化生産の実現を目指す。

太陽光、風力、波力などの再生可能エネルギーと比べると、海洋潮流は高い法則性があり、エネルギーが安定しており、開発の価値が高い。だが一方で、エネルギーが分散し、エネルギー密度が低く、海洋環境が過酷といった原因により、潮流エネルギーを効果的に開発できる発電機の開発は難易度が高い。同社の600kW潮流発電機の製造成功は、中国さらには世界の離島のエネルギー供給、海洋水中モニタリング装置の給電といった問題、及び潮流エネルギーの市場化応用にとって重大な意義を持つ。

同社の600kW潮流発電機は昨年9月9日、浙江省舟山市摘箬山沖で海での試験を実施した。現場での試験運営によると、同発電機のエネルギー変換効率は37%にのぼり、起動流速はわずか0.51メートル毎秒で、いずれも中国でトップレベルにある。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年1月14日

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