各方面の注目を集める世界最大の科学技術見本市「CES 2020」がこのほど米国ネバダ州ラスベガスで開幕し、世界の科学技術企業4千社以上が最新の製品をひっさげて出展した。これを受けて英国紙「デイリー・テレグラフ」はこのほど、最新で最も興味を引く科学技術10大新製品を紹介する記事を発表した。新華網が伝えた。
(1)バーチャル車用サンバイザー
ドイツの有名自動車部品メーカー・ボッシュはバーチャルサンバイザーを発表した。日差しを遮りながら、視界を遮ることはない。透明な蛍光物質のスクリーンがドライバーの前方に現れ、顔認証技術を利用して目の位置を特定し、ドライバーの目元に影を投影して日差しを遮る。
ボッシュの説明によると、現在、サンバイザーは自動車メーカーに最も重視されていない車内アクセサリーだが、強い日差しのせいで英国では毎年50件あまりの交通事故が起き、100人以上の重傷者または死者が出ている。このバーチャルサンバイザーは既存の車用サンバイザーに代わることを目指すものだが、実際に生産が始めるまであと数年はかかるという。
(2)スマート盗難防止ポスト
ネットショッピングの大流行とともに、配達された商品が盗まれる事件もしばしば起きるようになった。米国の一部の都市では、警察がおとり捜査を行い、アマゾンのパッケージのニセモノを使って、宅配便専門の窃盗犯をつかまえることまでしているという。
こうした窃盗行為を踏まえて、カナダのダンビー社はスマート盗難防止ポストを開発した。宅配便が来れば、ふたを開けるには暗証番号か携帯電話のソフトウェアが必要で、配達員と顧客が電話で話すこともできる。こうした機能を利用するにはWiFi環境とバッテリーが必要だ。
この製品は今年11月に米国で発売された後、英国市場でも発売される予定。価格は約399ドル(1ドルは約109.6円)。