ペット撮影人気がますます高まっている。統計データによると、2019年に中国全土でペット撮影を提供するフォトスタジオの数は前年比291%増加した。北京のあるペットショップでは、「ペットを撮影してもらうには、1ヶ月以上前に予約する必要があり、人気が高いカメラマンやテーマを希望した場合、1年以上待たなければならないこともある」とする飼い主が少なくなかった。中国中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルが伝えた。
現在、ペット撮影料金の相場は、数百元(1元は約15.8円)から1万元以上までさまざまという。このうち、千元前後のセットに人気が最も集中しており、このセットでは、通常、屋外と屋内でさまざまなテーマで撮影が行われる。あるカメラマンは、「これらの『ロケーション撮影』は、料金が少し高くなるが、今年に入り、ペットを様々な場所に連れていき、そこで撮影をしたいと希望する消費者が増える一方だ。現在、ロケーション撮影によるペット写真が、ペット写真注文で全体の約3分の一を占めている」と紹介した。
ペット撮影専門のフォトスタジオは、上海・北京・杭州など大・中都市に集中しており、消費者の年齢層は、「80後(1980年代生まれ)」や「90後(1990年代生まれ)」が多い。ペット撮影への需要がますます高まるにつれて、ペット専門カメラマンであるペトグラファーも、新しい職業として急速に台頭してきたことは注目に値する。今年に入り、ますます多くのカメラマンがペトグラファーに鞍替えしている。10年の経歴をもつあるカメラマンは、「昨年、結婚写真や親子写真などの仕事を全てやめ、撮影対象をペットだけに絞ることにした。最近、業界内の動物病院やペット美容室との提携をスタートしたところ、注文がどっさりと入るようになった」と話した。業界関係者は、「ペット市場において、ペット撮影など細分化された分野では、現時点においては、業界全体の規模拡大に伴う利益を完全にシェア出来ていないが、市場が発展・成熟するにつれて、ペット撮影などの細分化された領域にも、巨大な業界潜在力がもたらされることになるだろう」と分析している。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年1月13日