●では何が問題なのか?-恋愛ドラマの看過ぎで上がり過ぎた恋愛への期待値
ではなぜ、初恋は長続きしないのだろう?王准教授は、「人々は往々にして、初恋を美化しすぎる傾向にある。恋愛小説やアイドルが演じる恋愛ドラマ好きの若者は、そのハマり方が半端ではない。初恋に対する人々の期待値は、あまりにも高すぎると感じている。さらに、若いころは、鋭い見解を持っておらず、『愛情』に対する深い理解に乏しく、相手の立場に立って相手と同じ気持ちを感じるという『共感』力も不足している。そんな若い2人が問題を解決する方法を見つけられない場合は、別れるという手段しか残っていない」と指摘した。
王准教授はさらに、「失恋からは2カ月で立ち直れる。もし、2カ月経っても失恋の痛手が癒されない場合は、他者の助けを借りれば良い」との見方を示した。学生の心理カウンセリングを20年間続けてきた40歳の王准教授は、自分にとっての「恋愛バイブル」について、次のように話してくれた。
「私の妻にとって、私は初恋の相手だったが、妻は私の初恋の相手ではない。妻はかつて、『私だけが初恋を貴方に捧げて、なんだか損したみたい』と不平をこぼしていた。だが私は、『失恋の悲しみを味わわずに済んで良かったじゃないか』と妻を諭し、妻のことを大きな気持ちで理解しようとした。これは、私の失恋経験からの教訓によるものだ。誰もが失恋から大切なことを学び、成長し、自分にとっての『道』を見つけなければならない」。
王准教授は、科学的見地から、「NG」3項目を提案した。
1 自分が「騙された」あるいは「損した」と感じてはならない。何かを無理強いしたり、絶望感を抱く必要はない。