中国社会科学院文化研究センターが編纂した「文化青書」がこのほど、社会科学文献出版社から刊行された。法制晩報が伝えた。
青書によると、2013年、中国におけるモバイルインターネット利用者は6億5200万人に上った。主要ユーザー層は若者で、24歳以下が31%、25歳から30歳が29%、31歳から35歳が18%をそれぞれ占めた。このようにユーザーが若年化している傾向は、新興文化消費の各方面に体現されている。具体的には、ネット文学、ネット音楽、ネットゲーム、ネット動画などの分野で、各分野の消費層は若者が多勢を占めている。
注目すべきは、新興文化の消費者は低学歴者が多いという傾向が続いていることだ。中国のネットユーザーを学歴別にみると、高校/職業高校/中等専門学校/専門学校卒が33%と最多を占め、大学学部卒は23%、短大卒は20%。中国の報道ジャンルでのモバイルインターネット利用者は、高校/職業高校/中等専門学校/専門学校卒が31%を占めた。また、音楽ジャンルのモバイルインターネット利用者については、高校/職業高校/中等専門学校/専門学校卒が35%を占め、大学学部・短大・大学院(修士課程および博士課程)卒は合わせて40%であることから、新興文化における消費層が低学歴傾向にあることは否定できない。
このほか、消費層の所得レベルについては、中・低収入者が主流を占めている。中国ネットユーザーの所得に関する統計データによると、「1千元(1元=約17円)以下」が23%、「1千元から1999元」が10%、「2千元から2999元」が20%、「3千元から3999元」が19%を、それぞれ占めた。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年4月12日