中国の16件の重大科学技術特別プロジェクトの一つで、「天眼プロジェクト」と呼ばれている高分解能地球観測特別プロジェクトが、象徴的な成果を手にした。10日に開かれた、高分応用総合情報サービス共有プラットフォームの稼働開始記念式で発表された情報によると、中国の地球観測衛星「高分」のデータは、すでに輸入データの代替を実現している。中国の衛星データの自給率は80%に達した。新華社が伝えた。
高分特別プロジェクト(高分解能地球観測システム重大特別プロジェクト)は、中国の戦略的宇宙インフラを整備する重大プロジェクトだ。国防科技工業局長、国家航天局長の許達哲氏は、「同プラットフォームは高分特別プロジェクトの権威ある一体型情報発表チャネル、対外サービス窓口であるとともに、同プロジェクトの象徴的な成果であり、同プロジェクトのすべてのデータ応用資源を統合している」と述べた。同プラットフォームは分解能2メートル、8メートル、16メートルの衛星画像データを処理し、電子地図、デジタル標高、都市3D模型、パノラマ写真などの専門データを表示する機能を持つ。
同プロジェクトのチーフエンジニアである童旭東氏は記者に対して、「大量の衛星データは、一般人の生活の利便性を高める。同プラットフォームは一般ユーザー向けに観光・交通などのオンラインリモートセンシング応用サービスを提供する。ユーザーは携帯電話を利用し、分解能0.8メートルの衛星画像を調べることができ、外出時に便利だ」と説明した。
同プロジェクトはすでに複数の衛星を打ち上げており、400万枚以上の画像を伝送し、18業界の1100社以上で広く活用されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月14日