南西インド洋海嶺で停泊中の大洋科学掘削船「レゾリューション号」は20日、アトランティス海台でコアを採取した。掘削孔のナンバーはU1743A。新華社が伝えた。
南緯32度42分、東経57度17分に位置するアトランティス海台は、水深約700メートルの深さにあり、高い科学研究の価値を持つ。12カ国の30人の科学者がレゾリューション号に乗り、ここで大洋掘削活動を行っている。地殻とマントルの境界の貫通が最終目的。本段階の目標は、1300メートルのコアの採取。
コアは「命ある材料」だ。船上の微生物学者によるサンプル収集後、技術者はコアを順序に基づき組み合わせ、洗浄を行う。不完全な部分は別に分けておく。それから物理実験室の各種計器を使い、「身体検査」を行う。これを終えたコアは真っ二つに切られる。半分は研究用、半分は保存用だ。研究に用いられるコアのサンプルは、船上で試験片にカットされ、科学者の現場での研究に供される。また本段階の終了後には、各国の科学者に郵送される。船上の科学者は保存用のコアの特徴を詳細に描写し、丁寧な「特別身体検査」を実施し、各種データをコアと共に保存する。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月23日