米国のB-52戦略爆撃機が10日中国・華陽(英語名クアテロン)礁の2カイリ内に進入し、大きな問題となっている。環球時報が伝えた。
「誤って入った」との主張について、中国の軍事問題専門家は「余りにも素人じみた言い訳」との見解が中心だ。B-52は戦略爆撃機で、通常飛行前に航路、飛行高度、飛行速度を含め専門の任務計画をまとめる。その後、データをナビゲーション・コンピュータに入力する。しかもB-52爆撃機のナビゲーション・システムは非常に先進的だ。同システムはGPSを中心とし、誤差を修正することもできる。たとえGPSシステムが短時間信号を得られなくても、慣性ナビゲーションシステムが精確なナビゲーションを維持する。このシステムの正常な状況下でのナビゲーション精度は10メートル前後のはずだ。GPSであれ慣性ナビゲーションであれ、天候の影響はほとんど受けないことを指摘する必要がある。
中国の軍事専門家は環球時報に「B-52爆撃機の長距離航行には3つの任務がある。第1にパイロットの訓練、第2に偵察だ。B-52は専用の電子戦機ではないが、電子偵察設備を数多く搭載しており、レーダーを感知するとともに、周辺の地上と海上の目標を偵察する。第3に力を示す」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年12月21日